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午後四時までの性隷
第9章 初対面までの道
「じゃ…じゃあ、ちょっと…い…行ってきます」
頭を軽く下げて奥様に背を向け、駅への道を歩き始めました。
まさか家を出た瞬間、知った顔、しかもお隣の奥様と顔を合わせるなんて思ってもいなかったので、心臓が口から飛び出そうでした。
急ぎたい気持ちと、きっと私の後ろ姿を見ているであろう奥様へ不審に思われたらいけない気持ちとで、意識してゆっくり歩きます。
いつもなら店先に飾られた季節の花々が目に入る花屋さんも、今日は気づいたら通り過ぎていました。
そこの若い女性店員さんと目が合うと、お互いが微笑んだり会釈するのですが、そんな余裕はありません。
駅までの道すがら、他に顔見知りに会うんじゃないか、会ったとしたらどうしよう、なんて言ったらいいんだろう、いつもと変わらない表情で受け答えができるかしら…。
そんなことばかりを考えていました。
幸い駅まで、そして電車の中でも、知り合いに会うことはありませんでした。
すぐ来た準急に飛び乗って三つ目。
15分ほどの距離が、とてつもなく長く感じられました。
Mデパートへ行くときはいつも「今日は何を買おうかしら」とか「セールのブラウス、まだあるといいな」とか、楽しいことをあれこれと考えながら乗るので、すぐにその時間は過ぎてしまうのですが…。
頭を軽く下げて奥様に背を向け、駅への道を歩き始めました。
まさか家を出た瞬間、知った顔、しかもお隣の奥様と顔を合わせるなんて思ってもいなかったので、心臓が口から飛び出そうでした。
急ぎたい気持ちと、きっと私の後ろ姿を見ているであろう奥様へ不審に思われたらいけない気持ちとで、意識してゆっくり歩きます。
いつもなら店先に飾られた季節の花々が目に入る花屋さんも、今日は気づいたら通り過ぎていました。
そこの若い女性店員さんと目が合うと、お互いが微笑んだり会釈するのですが、そんな余裕はありません。
駅までの道すがら、他に顔見知りに会うんじゃないか、会ったとしたらどうしよう、なんて言ったらいいんだろう、いつもと変わらない表情で受け答えができるかしら…。
そんなことばかりを考えていました。
幸い駅まで、そして電車の中でも、知り合いに会うことはありませんでした。
すぐ来た準急に飛び乗って三つ目。
15分ほどの距離が、とてつもなく長く感じられました。
Mデパートへ行くときはいつも「今日は何を買おうかしら」とか「セールのブラウス、まだあるといいな」とか、楽しいことをあれこれと考えながら乗るので、すぐにその時間は過ぎてしまうのですが…。

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