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異次元バーチャル裸島
第5章 倦怠期夫婦 共に35歳のあけみとユウジ
学生時代の友人ひろこと久しぶりに会った、あけみ。
ひろこも結婚している。
家庭持ちの女同士の話は、しぜん夫との夜の営みの話へ。

「へえ~?毎日してるの~?」
ひろこののろけ話に、あけみはビックリ。
「こっちは月に1回~、あるかないかなのに~!」
「月1回?信じられない!旦那、外で浮気してるよ?絶対!」
ひろこが疑ってくる。
「そうかな~?彼~、私一途(いちず)だし~、大丈夫だと思うけど~」

ちなみに、ひろこには子供が3人いる。男の子1人に女の子2人だ。
あけみには、子供がいない。

「ねえ、あけみ?裸島を作ってみたら?」
近頃実装されたバーチャルセックスシステムだ。
なんでも女子の性感レベル設定がすごくて、一度やると裸島中毒になるという警告も出ているくらいらしい。
あけみの性感は、淡白なほうだ。乳首やクリトリスを弄っても、ほんのり気持ちいいかな?という程度。
夫、ユウジとのセックスでは悩ましい声を上げているが、実は100%演技。イッたことは一度もない。


夜9時すぎ、ユウジが帰ってきた。
「今日は早く帰れたー」
ユウジが、ほっとしている。いつも夜中過ぎの帰宅が普通。それで朝は8時出勤と、過酷な勤務が続く。
セックスをしている余裕はない。

セックスは夜しろというのが日本の常識だが、夜のセックスは男子の身体を痛めつけるのだ。
男子のセックスに最も適した時間帯は、午前中(9時から12時)で、その次は昼下がり(13時から15時)だという。

お風呂から上がってビールを飲んでいるユウジに、あけみは言ってみた。
「あなた、裸島、作ってもいい?」
するとユウジは、意外にも(過去、セックスを求めたことがあったが嫌な顔をされた)笑顔満面で
「作ってくれ!頼む!」
と大きな声で叫んで答えてきたので、驚いた。

あけみは、裸島、つまり異次元バーチャルセックスシステムを起動した。
そして、ユウジを招待した。
ユウジは、即、YESを選択した。
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