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Memories of 1994 露出少女A
第1章 出会い
俺が、雨宮路子と出会ったのは、進学塾『マサル学院』だった。

俺は、大学3年の秋から就職活動を開始し、大学4年の6月に内々定を得ていた。大学の単位は既に卒業に必要な単位数を超えており、あとは、好きな講義だけ履修して、過ごす予定だった。

夏休み。俺は、アルバイトをすることにした。彼女もいない寂しい一人暮らし生活。その最後の夏。アルバイトでもして、就職後に乗る車の購入の頭金でも作るくらいの軽い気持ちで、大学の食堂の横に置かれていた無料のアルバイト情報誌を学食を食べながら、眺めていた。

塾講師:時給2,000円~

とあった。以前、アルバイトしていたラーメン店の時給は賄い付きとはいえ、午後9時から午前1時までで時給980円だった。

それに比べると、朝から夜までのアルバイトで、時給2,000円は、当時は破格だった。

さっそく面接を申し込み、面接を受けることに。

確認されたのは、中学校、高校、大学の受験の経験。中学受験の経験があるとわかると、採用担当者の目の色が変わった。

当時、中学受験は今ほどメジャーではなく、経験者も少なかった。その時代に、それなりに難関中学と言われていた中学の合格経験者というのは、中学受験をサポートする進学塾には貴重だったのだろう。

時給:3,000円+交通費支給という破格の待遇でアルバイトができることになった。

また、一部上場企業に内々定を得ていることも、塾側としては安心材料だったようだった。それだけの企業の人事担当者が内々定を出した人物、それだけの企業への就職が決まっているのに、バカなことはしないだろうという安心感、そういう事情もあったのだろう。

そして、一応、地域では名前が知られている大学の学生ということもあったのかもしれない。ただ、学力的に優れているわけではないが、中学受験程度の学力は保証できると判断されたのだろうと思われる。
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