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わたしのお散歩日記
第1章 古びたアパート
 住人ではなくお客さんでしょうか。それとも宗教の勧誘の人かとも思いましたが、チラシを配って歩いている様な感じではありませんでした。気になって次の日もアパートの前を通って2階の部屋を見上げてみましたが、どの部屋も人の気配はなさそうでした。

 数日してまたアパートの前を通りかかったとき、今度は別の女の人が階段を下りてくるのを見ました。この前見た人とは別の女の人でしたが、雰囲気はよく似ている奥様風の人でした。そのときも階段の踏み板が鳴る音が聞こえました。わたしは女の人をよく見てみたい誘惑にかられましたが、そのままアパートを通り過ぎて路地の角を曲がりました。

 角ごとに曲がりながら駅前に続く通りに出ると、さっきの女の人が前を歩いています。わたしは後を付けるような格好になりました。女の人はすらりと背も高く商店街の雰囲気からも少し浮いて見えました。駅が近づいてきました。きっとこの街の人ではなく駅から電車に乗ってどこかに帰っていくのでしょう。みなそれぞれ目的があって行き来しているのです。わたしは探偵のようなことはほどほどにして帰ろうと思いました。

 そのとき駅の方から前に見た女の人が歩いてくるのに気が付きました。そしてわたしが後を追っていた女の人も、その女の人とのところに近付いていきました。二人は顔見知りだったのでしょう。立ち止まって、笑顔でなにか話しているようでした。

 立ち話が終わって二人の女の人はお互い会釈をするとそれぞれ反対に別れていきました。わたしがついていっていた女の人は駅の中に入っていき、駅前に立っていた女の人は商店街の方に歩いていきました。今度はわたしは商店街の方に向かった女の人の後をつけてしまいました。

 女の人の後姿はやはりみめよいものでした。アパートに向かう路地へと入る角が近づいてきます。そして女の人はわたしが想像していたとおり、角を曲がっていったのでした。いったいあのアパートには何があるのでしょう。わたしは好奇心をくすぐられました。

 商店街から路地に入ってしまうと人通りはなくなります。わたしは少し距離をとりながら歩いていきました。女の人はアパートの階段を上がっていました。そして端の部屋のドアを開けて中に入っていき、すぐに部屋の灯りがつきました。
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