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わたしのお散歩日記
第14章 社員旅行
 歌い終わって三人が集まって決めてあったポーズをとると、紙テープが飛んできました。お辞儀をして、ずり上がった衣装の裾をなおしながら急いで袖に下がりました。振り返るとあとの二人は手を振ったりまだ投げキッスをしたりしています。わたしが拾い忘れた浴衣はほかの子が持ってきてくれました。

 袖ではAさんが迎えてくれました。

 『よかったわよ。男たちも大喜び。あなた、意外とやるのね』

 耳元でそっとささやきました。

 『あ、ありがとうございます』
 『わたしも頑張らなきゃ』

 彼女はそう言いながらさりげなくわたしのお尻を撫でました。わたしはただ隣の子にちょっとだけ触発されただけのつもりでした。Aさんを触発するようなことはなにも…。とにかく『通過儀礼』は済ませたのです。小部屋で急いで衣装を脱ぎました。

 余興を終えて三人とも顔も肌も真っ赤でした。羞恥心だけでなく高揚感も味わってしまったような気がしました。舞台の方から琴の音色と大きな拍手と歓声が聞こえきました。Aさんの踊りが始まったようです。とにかくものすごい歓声です。急いで浴衣を着て帯を締めると舞台の袖に出て様子を覗きました。Aさんは艶やかな着物姿が見えました。

 「おねえさま、最高!」
 「これを見なきゃ、一年が終わりません!」
 「ゾクッとしちゃうよ!」

 舞台の中央でくるくると回ったり、流し目を送ったりする仕草はわたしもゾクッとしました。そして、Aさんは跳ねるような仕草をしました。裾がふわっとめくれて白いふくらはぎだけでなく、太腿までがまぶしく光りました。もしかしたらお尻の際まで見えていたかもしれません。もちろんお座敷は大歓声です。

 Aさんは『あら、いけない…』のような仕草で歓声に応えています。愛嬌があって、職場のAさんとは別の人のように思えました。でも、その後も、歓声に応えるように何度か同じように、動きの中で裾をめくらせていましたから、Aさんも計算ずくでしていることのようでした。

 ものすごい歓声を受けながら出番を終えたAさんが戻ってきました。

 『すごい歓声ですね。毎年されてるんですか?』
 『ん? まあね。皆さんもすごくよかったわ。お疲れ様』
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