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ドMな王妃は、ドSな王様にやらしく溺愛される
第1章 ♡

ユディアル王国の王妃となった私、ミシュエル・エリアット。
今日も、息をつく暇もないほどの忙しさに包まれていた。
「ミシュエル姫、このあとも大変おいしそがしくなっております。これからご神父様がいらっしゃいますので、お祈りをなさいますわ。それが終わりましたら、歌のレッスン、舞踏会のためのお稽古、そしてその後は…」
側付きのメイドがそう話す。
時刻は15時をすぎていた。おばさまたちと楽しくティータイムを過ごしていたら、もうこんな時間。
お腹いっぱいにリラックスしようとすると、メイドたちが私の豪華なドレスを丁寧に直している。
ドレスだけではない。飾りやお化粧なども、鏡を見て、少しでも私が華やかになるようにお色直しをしているところだ。
どんどん華やかに着飾られていく私を、鏡越しに見つめる。
その姿に、ふと疑問が浮かんだ。
ーー私は本当に、姫になれているのだろうか。いや、なりきれているのだろうか。
丁度4年前。私が14のとき、ユディアル王国の第一王子、レグドル·フィルトン の王妃となった。
これは、突如決まったことではなく、私が生まれてたときから、既に決まっていたことであった。
幼少期の頃から、お父様にそう言われてきたため、覚悟はできていたのである。
私たち、エリアット家は、代々「天使の巫女」の血を継ぐ家系。
その血は、王家に繁栄と奇跡をもたらすとされ、第一王子の王妃に嫁ぎ、神様から与えられた奇跡の子を産むという仕事である。
つまり私は、生まれた時から王子のために、生きてきた。
恋をする自由も、誰かに触れられる自由も、暮らす自由もすべて捨てて。
全ては、あのお方のために。
今日も、息をつく暇もないほどの忙しさに包まれていた。
「ミシュエル姫、このあとも大変おいしそがしくなっております。これからご神父様がいらっしゃいますので、お祈りをなさいますわ。それが終わりましたら、歌のレッスン、舞踏会のためのお稽古、そしてその後は…」
側付きのメイドがそう話す。
時刻は15時をすぎていた。おばさまたちと楽しくティータイムを過ごしていたら、もうこんな時間。
お腹いっぱいにリラックスしようとすると、メイドたちが私の豪華なドレスを丁寧に直している。
ドレスだけではない。飾りやお化粧なども、鏡を見て、少しでも私が華やかになるようにお色直しをしているところだ。
どんどん華やかに着飾られていく私を、鏡越しに見つめる。
その姿に、ふと疑問が浮かんだ。
ーー私は本当に、姫になれているのだろうか。いや、なりきれているのだろうか。
丁度4年前。私が14のとき、ユディアル王国の第一王子、レグドル·フィルトン の王妃となった。
これは、突如決まったことではなく、私が生まれてたときから、既に決まっていたことであった。
幼少期の頃から、お父様にそう言われてきたため、覚悟はできていたのである。
私たち、エリアット家は、代々「天使の巫女」の血を継ぐ家系。
その血は、王家に繁栄と奇跡をもたらすとされ、第一王子の王妃に嫁ぎ、神様から与えられた奇跡の子を産むという仕事である。
つまり私は、生まれた時から王子のために、生きてきた。
恋をする自由も、誰かに触れられる自由も、暮らす自由もすべて捨てて。
全ては、あのお方のために。

