この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ゆらぎの夜
第3章 雨音に溶ける声
雨が降っていた。
窓の向こう、濡れたアスファルトに街灯の明かりがにじむ。

ソファに丸まって、ひざを抱えていた。
彼がいた場所に、今はもう誰もいない。

部屋の静寂を、雨音がやさしく満たしている。
その音の中に、ふと――彼の声が混じった気がした。

「……大丈夫、ちゃんと、そばにいる」
いつかの夜に、耳元で囁かれた言葉。
柔らかな声とともに、温かい手が背中を包んだ記憶。

私の頬を、何かが伝った。
涙じゃない。雨音のせいだ。そう言い聞かせた。
/24ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ