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木漏れ日をすくう手
第3章 指先の温度
初夏の風は、少しだけ湿っていた。
体育の授業中、転んだ拍子に右手のひらを擦りむいてしまった葵は、保健室に向かってゆっくり歩いていた。

痛みはたいしたことはなかった。でも――
気づけば、足は自然とあの扉の前で止まっていた。

「また会えたね」
椎名先生は、柔らかく目を細めて笑った。
「ちょっと見せてくれる?」

差し出した手を、そっと包み込むように持たれて、息が止まりそうになる。
消毒液の匂いと、先生のハンドクリームの香りが混ざって、どこか懐かしいような気持ちになる。
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