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火照るあなたの横にある小説
第1章 明かりのむこうに
その夜のふたりは、言葉よりも深く求め合った。

身体が重なり、吐息が混じるたびに、
余白だった心が愛で満ちていくようだった。

澪の指が灯の脚を這い、唇が柔らかな丘をなぞる。

灯は声を抑えきれずに、澪の名を呼ぶ。

まるで詩を読むように、愛を交わし、
まるで夢をみるように、朝を迎える。

日々のなかで見つけた愛は、
ページの余白のようにそっとふたりを包んでいた。
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