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大きなクリの木の下で
第1章 初めて見せた弱さ

「お父さんの変態!!」

奪い返したパンティーを握りしめながら静香は宗一を罵倒した。
その手の中のパンティーは宗一の唾液まみれでぐっしょりと濡れている。

「ち、違うんだ!」

立ち去ろうとする静香の手を掴んで宗一は彼女を引き留めた。

「触らないでよ!変態オヤジ!!」

勃起した男性器を見るのも初めてなのに、
事もあろうか射精の瞬間まで目に焼き付けてしまっていた。
そして、萎えることの知らないペニスは勃起したままで、
その先からは射精の余韻の精液がタラ~リと糸を引いて垂れていた。

「悪かった!我慢できなかったんだよ!!」

とにかくちゃんと話を聞いてくれないかと宗一は静香の腕を取って部屋から出ていこうとするのを阻止する。

「離して!離してよ!」

腕を振り払おうとするので宗一は静香を抱きかかえた。

「頼む!落ち着いて俺の話を聞いてくれ!」

彼も言い逃れしたいと、暴れる静香をその手でガッシリと抱き締めた。
初めて大人の男の胸の中に抱きしめられた静香はドキリとしてしまう。
うっすらと無精髭が生えてきている顎…
ハアハアと荒い息づかい…
多感な年頃だけに宗一に男を感じた。
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