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大きなクリの木の下で
第1章 初めて見せた弱さ

食欲も落ちて見るからに痩せて来たので、
これはさすがにおかしいと医者嫌いの宗一の尻を叩いて病院に行かせたのだ。

検査の結果、肺に影があるからと精密検査を受けることになって、その結果がようやくハッキリとしたのだ。

電話で父は「どうも肺癌のようだ」と告げ、
詳しい話を主治医から聞くために静香はタクシーを飛ばして総合病院に駆けつけた。

ナースに検査結果を詳しく聞くために来ましたと告げ、
父と病室でしばらく待機していると、主治医がやってきて「どうぞこちらに来てください」とカンファレンス室と呼ばれる小さな部屋に案内された。

「結論から申し上げます
雨宮さんは肺癌です。それもステージIVのステルス性の進行の早い癌です」とモニターのCT画像を見せながら淡々と話してくれた。

「手術は?手術すれば治るんですよね?」

食い下がる静香に対して、宗一は覚悟を決めたかのように目を閉じて静かに医者の話を聞いていた。
先に医者からは肺癌だと告知されてはいたものの、ステージIVだとは聞かされていなかったので落ち着いているように見えるが心の中ではひどく狼狽していた。
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