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大きなクリの木の下で
第5章 拉致監禁

「ねえ、竹本さん…ちょっといいかしら?」

美代子の存在により、すっかり疎遠になった静香が自分から声をかけてくれた。
美代子に付き合ってくれと告白されて二週間…
今では業務の上で最小限の会話しかしてくれなかった静香が、自分から声をかけてくれるなんて初めてだった。

静香は作家の大先生に校正を認めさせたことで、
すっかり出版社内では株をあげていた。
その大先生から何度も静香を担当編集者にしろと圧がかかったらしいが、彼女は頑(かたく)なに校正部に居座り続けた。

そんな誰もが認める静香が
「竹本さん、折り入って話があるの」と業務上ではなく、
個人的な話があると、竹本を屋上の喫煙所へ呼び出した。

また以前のように仲良くしましょうという話題ではないことは確かだった。
その証拠に静香は、美代子の件以来、彼を「竹本くん」ではなくて、「竹本さん」と一線を画した呼び方だったからだ。

「あの…話って何ですか?」

人を屋上に呼び出しておいて
なかなか話を切り出さない静香に焦れて、
竹本は用件があるのなら早く言ってくださいよと急かした。

「ねえ、竹本さん…あなた、美代子との交際は順調なの?」

順調なのかと問われても、
恋愛経験の乏しい竹本にしてみれば何と答えればいいのやら返答に困った。
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