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厳冬の氷点下で助けた女
第1章 厳冬の氷点下で助けた女
その日、オレは普段は通らない道道(ドウドウ=北海道が管理する道、県道の北海道版)の山道で車を走らせていた。

時刻は午前1時。
オレの他に走っている車は全く無い。
すれ違う車は皆無。
となりの集落まで30km以上もある、北海道の田舎道である。
人家も無く、街灯も無い。ヘッドライト以外は明かりの無い、全くの暗やみである。

気温は零下20度近くある。

山に近づくにつれて、車の外気温度計が少しずつ下がっていく。
これぐらいの低温は、厳冬期の北海道では珍しくない。

車のライトが、道のずっと遠くまで照らしている。
対向車が来ないから、ずっとハイビームのまま走っている。

道路の両脇の木々の枝は、雪と氷で白く光っている。
路面が銀色に輝く中を、オレはけっこうなペースでとばしていた。


すると、前方にオレンジ色の点滅が見え始めた。
オレはアクセルを緩める。

オレンジ色の明かりが近くなる。
道路わきの、低くなった所に、黒い軽自動車が落ちていた。
雪道でスリップした事による、単独事故だ。
自爆とも言う。

タイヤの跡の轍(わだち)が、道路から外れて軽自動車まで続き、車が大きく傾いていた。
車は大きく壊れている様子はないが、これじゃ、道に戻るのは無理である。

車のエンジンはかかっておらず、
オレンジ色の点滅はハザードランプだ。

オレは乗っていた人が心配になって、車を停めて黒い軽自動車の方に歩いていった。
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