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レッスンの仕方が間違っている!
第9章 3次審査まであと2日
「なんでだ……?意味わかんないよ。」

 え?
 は?
 何が起きたんだ……?

 椿は一人、カラオケに来ていた。

「歌、上手く?なってるっ!?」

 思い当たる節が無いといえば無い!
 些細でもナニかあったと思えば……
 大ありだ。

「まさか、そんなぁああああ!!」

 虚しくBOXに椿の声が反響する。
 エコーつきで。
 にしても、防音が役割を果たしてなさそうな程に響く叫びだった。
 一旦休憩にして、コップの水を口に含み、ソファーに座った。

 上手くなった?
 というか、味が出た??
 って言ったら言い過ぎか……
 でも何だろう。
 司があの時言ってた『たんでん』?ってのに力が入ったのかな。
 確かそんな名前だったよ~な。
 あんな状況でよく覚えてたな僕。
 不服だけど、声に深みが出てマシになった気もするな。
 これなら、ダンスでカバーできるかもしれないな。
 あと、功にも受かってお礼しなくちゃな!!
 だから受かるまでは会わない。

 ここでも椿は受からないことは、毎度のことながら考えなかった。

 審査が終わったら、一馬のとこにも顔さなくちゃだな。
 勿論snow fallが先だけど。
 王子と蘭ちゃんにも挨拶したいなぁ。
 でもどこで会えるんだろ?
 向こうは連絡先一馬から聞くって言ったってな……
 こっちは知らないし。
 真人くんと、あと1人……名前何だっけ?
 えーと……まぁいっか!

 椿さん、千歳さんです!!

 ……には、ストリートでいつでも会えるよな~。
 あとはサークルかぁ。
 まだ連絡ないんだよな。

 一通り考えたと思いディスプレイに目をやる。

「はぁ……もう一息だ。」

 椿は再びマイクを握った。
 コップは既に、氷が溶けたのを椿が飲み干して空になっている。
 つまりクーラーはつけていなかった。
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