この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
レッスンの仕方が間違っている!
第9章 3次審査まであと2日
「今日中なら気にしないでいーんじゃないですか?だから降りて下さい。それに、誰にも言いませんよ!」
これが業務妨害阻止に繋がれば良い……
「あら、そう?」
エレベータを降りる彼女。
ドアが閉まる。
ん?
おいおい!
俺、乗ってない!!
ちょっと……
エレベータは行ってしまった。
「あら、御免なさい。」
確信犯だ。
つーか其処に立たれちゃ今度は……
ボタンが押せないじゃねーか。
わざとか……
わざとなんだな??
「弟さんの奏太くん、頑張ってるわね。」
「俺を足止めして、その話がしたかったんですか?」
それには無言を貫きニコっと笑って誤魔化す。
ものを言わせない顔。
読めない……RIKUさんもそうだった。
他のメンバーはそーでもないんだよな。
「前にお仕事で一緒になったのよ。貴方達瓜二つなのに、中も雰囲気も全然似てないわ。それでつい話してみたくなったのよ。」
マジで面倒だ。
タイムロス。
何か収穫しなきゃ損だけが残る。
「あの奏太のことで、1ついーですか?」
「何かしら?」
向こうも何となく功の心情を読み取ったらしく、案外簡単に答えてくれそうだ。
「奏太は『モデル』としてうちに来ても、『役者』としてうちに来ても。制度の枠から外れることは無いですよね?」
「前置き無しか……それって私達の後に導入された特寮のことね?貴方が奏太くんのことで聞くんだから、それくらいしか思い当たらないんだけど……」
「はい。」
「問題無いわ。」
「……よかった。」
「善いお兄ちゃんね。そろそろ行くわ。大丈夫、あの子なら心配無いわよ……」
「え?」
「勘よ、勘。」
優雅に手をヒラヒラさせ、掴みどころの無いモデルは立ち去る。
なら良いんだ……
功は彼女が見えなくなるまで、ボタンを押すのも忘れただ眺めていた。
これが業務妨害阻止に繋がれば良い……
「あら、そう?」
エレベータを降りる彼女。
ドアが閉まる。
ん?
おいおい!
俺、乗ってない!!
ちょっと……
エレベータは行ってしまった。
「あら、御免なさい。」
確信犯だ。
つーか其処に立たれちゃ今度は……
ボタンが押せないじゃねーか。
わざとか……
わざとなんだな??
「弟さんの奏太くん、頑張ってるわね。」
「俺を足止めして、その話がしたかったんですか?」
それには無言を貫きニコっと笑って誤魔化す。
ものを言わせない顔。
読めない……RIKUさんもそうだった。
他のメンバーはそーでもないんだよな。
「前にお仕事で一緒になったのよ。貴方達瓜二つなのに、中も雰囲気も全然似てないわ。それでつい話してみたくなったのよ。」
マジで面倒だ。
タイムロス。
何か収穫しなきゃ損だけが残る。
「あの奏太のことで、1ついーですか?」
「何かしら?」
向こうも何となく功の心情を読み取ったらしく、案外簡単に答えてくれそうだ。
「奏太は『モデル』としてうちに来ても、『役者』としてうちに来ても。制度の枠から外れることは無いですよね?」
「前置き無しか……それって私達の後に導入された特寮のことね?貴方が奏太くんのことで聞くんだから、それくらいしか思い当たらないんだけど……」
「はい。」
「問題無いわ。」
「……よかった。」
「善いお兄ちゃんね。そろそろ行くわ。大丈夫、あの子なら心配無いわよ……」
「え?」
「勘よ、勘。」
優雅に手をヒラヒラさせ、掴みどころの無いモデルは立ち去る。
なら良いんだ……
功は彼女が見えなくなるまで、ボタンを押すのも忘れただ眺めていた。