この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
レッスンの仕方が間違っている!
第7章 3次審査まであと4日
 浴室に2人の声が響く。

「やっぱり功の背中落ち着く。」

 功の背中に椿が顔を寄せてくる。

「ちょ!?椿さ~ん?ねぇ、当たるんだけど……」

 当たってる!!
 マジヤバいからーーー!!

「だって背中に背負ってもらったときは、いつも居心地がよくてね……」

 急に甘え出すとか……反則だろ。
 さっきの恥ずかしいはどこ行ったんだ。

 ん?
 い・つ・も・?

「なぁ、椿?」
「何?」
「お前前に家来たとき寝てたよな?」
「……」
「椿?」

 おいおいおいおい!!
 何黙ってんだよ。

「寝てた、けど……」
「けど??」
「安眠はしてなかった……と思う。」

 功は記憶を遡った。
 彼は伊達に椿に好意を抱いていない。

「嘘だろ……?すやすや寝てなかったか?」
「あはっバレた?」

 笑って顔を覗き込んで来る悪魔。

 コイツ、こんなヤツだったか……?

「もしかして……また何か怒ってる!?」
「別に怒ってないけど?何で??」

 いつもの椿だ。
 もしかしてあっちが素なのか?

「や、だってお前ダンスん時と、怒った時だけキャラ変わってないか?カナリアのときは天然なだけだったのに……」
「それ、前に誰かにも言われたことある。でも言われてから、意識しなかったら自分では全然わかんなかったよ。」
「よかった……」
「何で!?」
「内緒。」
「ふ~ん。でも功の前ならそうなるのも悪くないのかもしれないね?怖がられたりしないし??……クスッ」

 悪戯っぽく笑う椿。

 椿さん、マジ勘弁して。

「馬鹿椿。」

 それだけが浴室で響いた最後の『台詞』だった。
/142ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ