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わたしの妄想日誌
第21章 保護者会
「もう飲んでたの? いいご身分ですわね」
「まあ、そうおっしゃらないでください。今日の部活動はの監督は研修授業の準備をしたいからって許してもらったんですから」
「なんだか恩着せがましいわね」
「まあまあ、いいじゃないですか。こう暑いと冷たいものが欲しくなりますよね。よかったらおかあさん方もどうぞ」
「いくら暑いからって、バスローブくらい羽織ってないの? ねえ?」
野川さんが、黒ビキニ一枚だけになっている高田クンに見惚れているわたしに相槌を求める。
「バスローブなんてシャレたものは持ってないですよ」
「だからって、いきなりそんな見せつけなくったって」
「そうですか? 見せつけてる気持ちはないんだけどな。いくらおかあさん方でも素っ裸はさすがにどうかなって思ってはいたんですけどね。素っ裸の方がよかったですか?」
「どういう意味かしらね。まあ、冷たいものもいいけど、せめて尾形先生が着いてからにしましょうよ」
「律儀ですね。まあ、お好きになさってください」
高田クンが缶ビールを一気に飲み干した。
「相変わらず散らかっているわね」
野川さんが靴を揃えて中に上がると、足元の床に落ちている雑誌を拾い上げる。
「先生なのにこういうのばっかり読んでるなんて」
手に取ってぱらぱらとめくっている。
「こういうのばっかり、って、それは勉強の合間の気休め程度に見ているだけですって。まあ、若い男の部屋なんてこんなもんですよ。おかあさん方も、散らかってるほうが気分が出るんじゃありませんか?」
「やぁね、もう…」
野川さんが「やぁね、もう」と言ったのは、部屋が散らかっていることなのか、雑誌の中身のことなのかはわからない。ただ、本気で嫌がっているわけではないことだけはわかる。
「高田クン、こういうのが好きなんだ?」
ページをめくる手を止めた野川さんが高田クンを冷やかしている。
「なんです? また、そうやって冷やかして。ああ『立ちバック』ね。おかあさんもお好きじゃありませんか?」
「やぁね、もう。喉が渇いちゃうじゃない」
野川さんが、高田クンに断ることもなく冷蔵庫から缶ビールを二本取り出してきて、わたしに一本渡す。尾形先生が来てから飲むということは忘れてしまったようだ。
「まあ、そうおっしゃらないでください。今日の部活動はの監督は研修授業の準備をしたいからって許してもらったんですから」
「なんだか恩着せがましいわね」
「まあまあ、いいじゃないですか。こう暑いと冷たいものが欲しくなりますよね。よかったらおかあさん方もどうぞ」
「いくら暑いからって、バスローブくらい羽織ってないの? ねえ?」
野川さんが、黒ビキニ一枚だけになっている高田クンに見惚れているわたしに相槌を求める。
「バスローブなんてシャレたものは持ってないですよ」
「だからって、いきなりそんな見せつけなくったって」
「そうですか? 見せつけてる気持ちはないんだけどな。いくらおかあさん方でも素っ裸はさすがにどうかなって思ってはいたんですけどね。素っ裸の方がよかったですか?」
「どういう意味かしらね。まあ、冷たいものもいいけど、せめて尾形先生が着いてからにしましょうよ」
「律儀ですね。まあ、お好きになさってください」
高田クンが缶ビールを一気に飲み干した。
「相変わらず散らかっているわね」
野川さんが靴を揃えて中に上がると、足元の床に落ちている雑誌を拾い上げる。
「先生なのにこういうのばっかり読んでるなんて」
手に取ってぱらぱらとめくっている。
「こういうのばっかり、って、それは勉強の合間の気休め程度に見ているだけですって。まあ、若い男の部屋なんてこんなもんですよ。おかあさん方も、散らかってるほうが気分が出るんじゃありませんか?」
「やぁね、もう…」
野川さんが「やぁね、もう」と言ったのは、部屋が散らかっていることなのか、雑誌の中身のことなのかはわからない。ただ、本気で嫌がっているわけではないことだけはわかる。
「高田クン、こういうのが好きなんだ?」
ページをめくる手を止めた野川さんが高田クンを冷やかしている。
「なんです? また、そうやって冷やかして。ああ『立ちバック』ね。おかあさんもお好きじゃありませんか?」
「やぁね、もう。喉が渇いちゃうじゃない」
野川さんが、高田クンに断ることもなく冷蔵庫から缶ビールを二本取り出してきて、わたしに一本渡す。尾形先生が来てから飲むということは忘れてしまったようだ。

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