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わたしの妄想日誌
第21章 保護者会
野川さんが煙草を灰皿に押しつけた。高田クンが立ち上がり、玄関へ向かう。わたしは缶ビールを持ったまま、その後ろ姿を眺めた。浅黒く日に焼けた筋肉質の背中が眩しく見える。
「やっぱり若いっていいわよね」
野川さんがわたしに囁いた。
「そうね」
「いいわよ? この前はわたし、彼からだったし」
「いいかしら」
わたしは煙を吐き出しながら答えた。
「ええ。どうせ両方いただけるんだから」
野川さんが悪戯っぽく笑った。わたしもつられて笑う。
「なんだか楽しそうですね?」
玄関から戻ってきた高田クンが、ニヤッと笑っている。
「あら、聞いてたの?」
「いえ、なにも」
額に汗を浮かべた尾形先生が部屋に顔を出す。
「遅くなりました。出がけに教頭先生に捕まっちゃいまして」
挨拶を済ませ、しばらくして戻ってきたときには、真っ赤な競泳用水着の姿になっていた。高田クンのように日に焼けていない白い肌に真っ赤な水着の取り合わせ。似合っているようには思えないけど、それがいい。
「お疲れ様です。お待ちしていました。お先に始めちゃっててすみません」
野川さんは何事もなかったように答えた。高田クンが冷蔵庫を開け、新しい缶ビールを取り出した。
「先生もどうぞ」
「おお、サンキュ」
尾形先生が胡坐に座って缶を受け取ると、わたしたちを順番に見た。わたしは缶ビールを持ったまま、さっきの野川さんとの会話を思い返していた。
「じゃ、改めて」
四人で乾杯する。外はまだ明るい。
「それにしても、相変わらず散らかってるな」
わたしたちと歳が近いせいか尾形先生も同じようなことを言う。
「いやいや、尾形先生。ボクの部屋を便利に使ってる割にはお言葉ですね。これでも、今日はさっきおかあさん方がいくらか片付けてくれたんですよ」
「そうでしたか。お手数をお掛けしましたね。まあ、教師と云っても若い男の部屋なんてこんなものですから」
尾形先生が積み上げた雑誌に手を置いている。
「さっきもそんな話をしていましたけどね。とにかく今日は布団を二組敷きますよ。先生が来たら敷こうって話してたんです」
「この前はさすがに狭かったからな」
「やっぱり若いっていいわよね」
野川さんがわたしに囁いた。
「そうね」
「いいわよ? この前はわたし、彼からだったし」
「いいかしら」
わたしは煙を吐き出しながら答えた。
「ええ。どうせ両方いただけるんだから」
野川さんが悪戯っぽく笑った。わたしもつられて笑う。
「なんだか楽しそうですね?」
玄関から戻ってきた高田クンが、ニヤッと笑っている。
「あら、聞いてたの?」
「いえ、なにも」
額に汗を浮かべた尾形先生が部屋に顔を出す。
「遅くなりました。出がけに教頭先生に捕まっちゃいまして」
挨拶を済ませ、しばらくして戻ってきたときには、真っ赤な競泳用水着の姿になっていた。高田クンのように日に焼けていない白い肌に真っ赤な水着の取り合わせ。似合っているようには思えないけど、それがいい。
「お疲れ様です。お待ちしていました。お先に始めちゃっててすみません」
野川さんは何事もなかったように答えた。高田クンが冷蔵庫を開け、新しい缶ビールを取り出した。
「先生もどうぞ」
「おお、サンキュ」
尾形先生が胡坐に座って缶を受け取ると、わたしたちを順番に見た。わたしは缶ビールを持ったまま、さっきの野川さんとの会話を思い返していた。
「じゃ、改めて」
四人で乾杯する。外はまだ明るい。
「それにしても、相変わらず散らかってるな」
わたしたちと歳が近いせいか尾形先生も同じようなことを言う。
「いやいや、尾形先生。ボクの部屋を便利に使ってる割にはお言葉ですね。これでも、今日はさっきおかあさん方がいくらか片付けてくれたんですよ」
「そうでしたか。お手数をお掛けしましたね。まあ、教師と云っても若い男の部屋なんてこんなものですから」
尾形先生が積み上げた雑誌に手を置いている。
「さっきもそんな話をしていましたけどね。とにかく今日は布団を二組敷きますよ。先生が来たら敷こうって話してたんです」
「この前はさすがに狭かったからな」

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