この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
わたしの妄想日誌
第21章 保護者会
「『否定はしないけど』か。怖いなぁ。ご主人の知らないところで。バレたらどうするんですか?」
「だからバレないようにしなきゃいけないんでしょ」
「ははは。愚問でしたね」
「高田クンだって、生徒の母親に手を出したりしてるってわかったらクビになっちゃうんじゃないの?」
「どうなのかなぁ。尾形先生も同罪ですけどね。まあ、母親ならともかく、生徒に手を出したらさすがにまずいでしょうけど」
「やめてよ、ウチの娘《こ》は」
野川さんが高田クンの顔を覗き込む。
「まあ、おかあさんで我慢しておきますか」
「失礼ね。『我慢』だなんて」
「とにかく最近の子は早熟ですからね。野川も相沢ももうすっかり色気づいてるんじゃないですか?」
「いやぁね。そんな目で生徒を見ているなんて」
「おかあさん方のお子さんですからね。見た目は真面目な保護者だけど、中身はそれはそれは…。娘さんたちもまさに優等生でいらっしゃる」
「いやぁね」
「ふふ。そうなんでしょう? わかりますよ」
高田クンの言う通りではある。自分のことを思えばそんな年頃だ。だから、娘の部屋に入るときには必ずノックをするようになった。ウチも野川さん家《ち》も。
『相沢さんは初めてはいくつだった?』
そんな会話もするくらい野川さんとは打ち解けている。
「こわいこと言うわね。とにかく、いくら早熟でも先生と…」
野川さんがそう言い掛けて口ごもる。いくら早熟な子でも、高田クンを受け容れるのはまだ無理、とでも言いたかったのだろうか。それはわたしもそう思う。教師と言ったって所詮は若い男。娘を護るために絶倫の若者の相手をするのも母親の務め、などと言ったら都合がよすぎるかしら。
「団地の子はおおむねおとなしいですけどね。おとなしくないのは…」
「まあ、こういうのもいいわよね。たまにはいいんじゃない?」
野川さんが遮るようにそう言って、缶ビールを一口飲む。高田クンは、おとなしくないのは母親のほう、とでも言いたかったのだろう。
「たまには、ですか?」
「やぁね、もう」
そんな軽口を交わしたところで、玄関の方から物音がした。
「やっと来たみたいね」
「だからバレないようにしなきゃいけないんでしょ」
「ははは。愚問でしたね」
「高田クンだって、生徒の母親に手を出したりしてるってわかったらクビになっちゃうんじゃないの?」
「どうなのかなぁ。尾形先生も同罪ですけどね。まあ、母親ならともかく、生徒に手を出したらさすがにまずいでしょうけど」
「やめてよ、ウチの娘《こ》は」
野川さんが高田クンの顔を覗き込む。
「まあ、おかあさんで我慢しておきますか」
「失礼ね。『我慢』だなんて」
「とにかく最近の子は早熟ですからね。野川も相沢ももうすっかり色気づいてるんじゃないですか?」
「いやぁね。そんな目で生徒を見ているなんて」
「おかあさん方のお子さんですからね。見た目は真面目な保護者だけど、中身はそれはそれは…。娘さんたちもまさに優等生でいらっしゃる」
「いやぁね」
「ふふ。そうなんでしょう? わかりますよ」
高田クンの言う通りではある。自分のことを思えばそんな年頃だ。だから、娘の部屋に入るときには必ずノックをするようになった。ウチも野川さん家《ち》も。
『相沢さんは初めてはいくつだった?』
そんな会話もするくらい野川さんとは打ち解けている。
「こわいこと言うわね。とにかく、いくら早熟でも先生と…」
野川さんがそう言い掛けて口ごもる。いくら早熟な子でも、高田クンを受け容れるのはまだ無理、とでも言いたかったのだろうか。それはわたしもそう思う。教師と言ったって所詮は若い男。娘を護るために絶倫の若者の相手をするのも母親の務め、などと言ったら都合がよすぎるかしら。
「団地の子はおおむねおとなしいですけどね。おとなしくないのは…」
「まあ、こういうのもいいわよね。たまにはいいんじゃない?」
野川さんが遮るようにそう言って、缶ビールを一口飲む。高田クンは、おとなしくないのは母親のほう、とでも言いたかったのだろう。
「たまには、ですか?」
「やぁね、もう」
そんな軽口を交わしたところで、玄関の方から物音がした。
「やっと来たみたいね」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


