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幸せのカタチ
第16章 ホテルシードット横浜

「うん、ちょっと無理っぽい…こんなところで還暦を感じるとは思わなかったよ…」
そう言うと雅紀は悲しそうだった。
確かにもう雅紀も還暦になったのだ。
体力の衰えも感じるだろう。
私は無理を言えないと思いこう言ったのだ。
「無理しなくていいわ…」
「俺も58歳だったら2回戦も可能だったんだけどね…」
「私、こうしてセックスが終わった後にお喋りできるのが嬉しいから…」
「それは、当たり前じゃない?」
「えー?そんな事ないわ、私今までこんなにまったりできた経験なかったもの…」
「そうなの?セックスの後のまったり感が堪らないのに…」
私は過去にこの様にセックスの後、お喋りをした経験が殆どなかった。
ある意味とても新鮮でとても嬉しかったのだ。
その後、私たちは強く抱き合って何度もキスを繰り返した。
雅紀は私の腕やウェストに腰をキスしてゆく。
その行為は本当に嬉しかったし気持ちが良かったのだ。
セックスが終わった後のピロートークは本当に大切だとこの時感じたのだった。
雅紀とのセックスは至ってノーマルだったが私は凄く満足していた。
本当はもう少し雅紀がSだったら良かったのに。
などと、考えてもいたがこの先どうなるかは分からないと思っていた。
私の嗜好に合わせてくれるかも知れない。
私たちは暫くの間、ベッドの中でイチャイチャしていたのを覚えている。
それは、とても愉しい時間だった。

