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幸せのカタチ
第13章 機が熟す時
私は何故雅紀と今の様な関係になるのに3年もの月日が必要だったのかを考えてみた。
3年前の私たちはどことなく性格が尖っていた様に思うのだ。

私は倫也を喪ったことで自分は幸せになってはいけないと頑なに思っていた。
3年前の私は本当に尖っていたのだ。

雅紀も3年前は瞬間沸騰機の様な性格で常にイライラしては腹を立てていたらしい。
この3年間、お互い色々な心の勉強をして来た様に思う。

色々な人間関係の経験からお互いに角が削られ丸くなったのだろう。
多分、3年前に付き合っていたら今の様に上手くは行ってはいなかったに違いない。

私は雅紀にこう話した。

「私たちには3年という時間が必要だったのね…」
「そうかも知れないね…」

私が常日頃話すと言ったらこんなことだった。

「どんな些細な事に対してもいつも感謝していきたいわね…」
「そうだね…」

「沢山、お互いに“ありがとう”を言い合える関係になりたいわ…」
「確かにそうだよね…」

そう雅紀は穏やかに言ってくれる。
お釈迦様のたとえ話なども私は良く雅紀に話したりもしていた。

傍から見たら私はおかしなオバサンに映ったに違いない。
でも、そんな私の話しをいつもニコニコと穏やかに笑って聞いてくれた。

私は倫也を喪ったことで尖っていた性格が削られて丸くなり穏やかな性格に変わっていった。
正に、3年後の今が、機が熟したのだと言える。

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