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遠い記憶
第6章 再会
その夕方、名刺に書かれた携帯番号に電話をすると、
私が泊まっているホテルの近くの居酒屋で待ち合わせとなった。
居酒屋に行くと優香はもう来ていた。GパンにTシャツというラフな服装に変わった。
一駅先に旦那さんの実家があり、 
ビールとひと通りの料理を頼み、再会の乾杯をした。

「びっくりしたよう!慎ちゃんにこんな所で会うなんて。」
「俺もだよ。でも楽しくやっていそうで良かった。」
「名刺見てびっくりしたでしょう?」
「結婚したんだ?」
「うん、5年前に。4才の娘もいるよ。」
「そうか、そりゃ良かった。」
「・・・でもね、旦那居ないの。死んだの。」
話はこうだった。優香が築地市場でいた時にバイヤーの仕事を薦めてくれたのが旦那さんだった。優香ひとりでは生きて行くには厳しい世の中だったと思う。心が安まる人が現れて結婚するのは自然な事だ

そして仕事して結婚、出産をし、これから2人で会社を立ち上げようかとした時に交通事故で亡くなった。
「悲しんでもいられなくてさ、娘はまだ小さいから今の仕事を頑張ってやらないとね。」。
自分も父が死に家業を継いだが水田だけの兼業では先行きが不安だから、思い切って野菜農家に転職しようと考えたことを伝えた。
「野菜は価格が乱高下する年もあるし収入も安定しないけど、通年栽培は良いと思うよ。」
久しぶりに会ったのもあり、2、3件ハシゴをした。
優香の手を握り、泊まっているホテルへ誘う。優香は何も言わず付いて来てくれた。
部屋に入るとお互い吸い寄せられるように抱き合いキスを交わした。

「優香、会いたかった。」
「私も。本当だよ。慎ちゃんの事は忘れてなか・・・」
その後の言葉を遮るように口で塞いだ。

首筋に唇を這わせ、服の上から胸をさわる。優香の甘い香りが鼻をくすぐる。
「あぁ〜」
優香の口から声が漏れる。
Tシャツを潜り、背中のブラジャーのホックを外し脱がせる。子供を産んだようには見えない乳房の張りや形。以前より大きくなっている気がした。
少し尖った乳首を唇で挟み舌で転がす。
「あっ!いい!素敵〜あゝ!」
Gパンのボタンを外すと優香は自ら脱ぎ、パンティも下ろした。
自分も服を脱ぎ捨て、ベッドに倒れ込む。



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