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第2章 企業説明会

こんな環境に嫌気がさした…。
反抗したくなったんだと思う。


短大卒業後の仕事を考える為
企業説明会に行く事にした。


父さんには猛烈に反対され
兄さんにはバカにされた

「俺の弟ってだけでも役得なのに
わざわざ企業説明会とかいくの？
俺は棚ぼた万歳だな」



唯一母さんは

「視野を広げる為にも行ってきたら？
好きな事が見つかればいいぢゃない」



そう…送り出してくれた。
母さんだけは俺の話をいつも聞いてくれる。



着慣れないスーツを来て
ドームで開催される説明会に向かう。
人混みに流されるように会場入をして
いくつものパンフレットを受け取る…




何十社ものパンフレットを見ながら
うろうろと歩き回る


椅子に座り説明をきく同年代の奴ら
興味があるからその場にいるんだろ？
なぜかうらやましく思い…
真剣に話を聞く姿に尊敬した…



帰るかな…


いくつか見てみたけど
興味が沸かないんだよな…



そんな時…



「興味ありませんか？」


目の前にパンフレットを差し出す男性。


「こう言った物を扱ってます
基本は営業回りしなきゃいけないですが
最初は私たちが教育指導しますよ
よかったら…話だけでもどうぞ」



男性はまだ若くネームプレートには
藤原修とかかれていた。


きっとパンフレット配りが担当で
誰にでもこうやって笑いかけるんだよな
疲れないのか…



「いや…帰るんで。すみません」


一応パンフレットを受け取り
その場を後にした。