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ーasahiー
第8章 幸せ

「修…俺思ったんですよ」



シャワー後の髪を
無造作にタオルで拭きながら
首だけを振り向かせ


「ん…何んだ…?」



「また一緒に…」



仕事がしたい…。

そう言いたかったのに
ひたむきに新人指導をし
後輩の業績を自分の事のように喜ぶ。

その姿が浮かび口をつぐんだ。



「なんでもないですよ。
寂しいから早く隣に来てください」



柔らかな笑顔で歩みよられ
ベットが軋み頭を撫でられる。


「あぁ…すまない」


顔が赤くなり耳まで伝わる…


「あーもー…
そういうのは反則ですよ」



ハハッと目を細め笑う修は
可愛すぎて駄目だ…



やっぱり言わないでおこう。
この笑顔で救われる新人もいる
なにより大切な修の楽しみは
無くしちゃ駄目だよな…


私情を持ち込んだと知ったら
修に怒られるし…



「いつかでいいです」


「何がだ?」


「秘密ですよ」



俺の腕枕で眠りにつく
こんなにも愛おしい
だから片時も離れず
側にいたいってキモチ位は
分かってくださいね?

いつかでいいですから。



「おやすみなさい」



そっと髪にキスをし抱きしめて眠る。



緩んだ顔は
暫くなおらないだろう…


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