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ーasahiー
第12章 その後のふたり
「今日も忙しかったー
さぁ、帰りますか」
時刻は既に10時を回っていた。
社長室の窓から見えるオフィスは
どこの会社も電気は消えており
点々と明かりが残っているだけだった。
「もう社員は帰ってるか確認だけしてきますね
残して帰るのも悪いので」
「ありがとう、じゃぁ待ってる」
修は社員によく気を利かせてくれ
信頼がある為か人気がある。
ルックスだって悪くないし
なにげに女子社員からももてる…
たまにヤキモチ妬いたりしているのは内緒。
ソファに座り大きく背伸びをし瞼を閉じた。
「…さひ…あさひ…」
目を開ければ見回りから戻った修が
俺の名を呼んでいた
「ごめ、寝ちゃってた…」
目をこすりながら時計を見れば
既に日付けは変わろうとしていた。
「え、もぅこんな時間?」
「疲れただろ」
「慣れないからまだ頭が着いていかなくて」
帰り支度をする修を呼び隣に座らせ
少し甘えてみたりした。
「充電して」
肩を引き寄せられ甘い口付け…
「舌いれてい?」
返答が無い代わりに修から
熱く溶けるような舌が絡まる。
「ンッ、っ…チュ…クチュ…」
唇を離せば糸がひき
それを取るように唇を舐める…
「ンッ…」
「帰るぞ」
手を引かれ会社を後にした。