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CoffeeBreak-novels♪
第5章 くのいち拷問
--バシンッ!---バシッ!--

侍は二つ、三つと、紅葉の体にハゴ板の跡を刻んでいく。

「ッ!」

紅葉は歯を食いしばって耐える。

耐えて、万が一の後詰の忍びが助けを来るのを待つ。
※後方待機の忍班

「さすがに痛みには強いようだな」

フッと、侍が鼻を鳴らす。

「だが、叫ぶのを我慢したってなんになるんだ?」

「……」

「幼子の命まで奪って何を成そうとした? 関ヶ原も終わり、大阪も終わって秀頼と淀は自害した…なぜ今更まだ殺す?」
※年表は無視。

この侍は時代が動いた関ヶ原で初陣し、大阪で侍大将を務めた猛者であった。

「……」

紅葉に大義名分など無い。
組長の命令で働き、視界に入った者は全員殺した。
師の敵討ちなど考えてもいない…
今組んでる仲間の為に些細な脅威をも拭っただけ。

家族に見守られて、布団の中では死ねない覚悟はあった。
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