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地を這う蜘蛛
第1章 地を這う蜘蛛


線路は続くの?一体どこまで? ♫

このサイトは歌詞は禁止だからね。
でも、面白い!何せ揺るぎない私の心境だから。
ついでに言えば通勤途中でこの小噺を書いている。
要は退屈なんだよね。


1

私はこの先にあるS市の製造工場に勤めている。この通勤列車に揺られもうすぐ三年かな? 乗る時間と車両は変わらない。そして乗客もほぼ変わらない。一度だけ間違えて一本早い列車に乗った事があってね、、その時の尋常ではない違和感というよりある種の焦燥感は今でもはっきりと身体は覚えている。以来、私は固執している、と言っても過言ではないんだ。

何というかな、同じ目的地ではないにしろ、どこか運命共同体的なものを感じる瞬間は確かにある。

例えば、何らかの理由で列車が立ち往生したら?
確実に私は何人かに話しかけるだろうね。誰?って似たような雰囲気の人だよね。残念ながら女性ではないよ。

例えば、この列車が脱線事故を起こしたら?
あの世で積もる話でもするのだろうか?実はね、、なんてさ。

いずれにせよ、仮に列車外ですれ違ったとしてもお互いに気付く事はないのだろう。あくまでも風景の中に存在する。
と、まぁ、、考えれば考えるほど不思議な関係だよね。やはり不思議と帰りの列車で会う事はない。というより、やはり気付かないのかも知れない。朝の列車はやはり特殊なんだろう。

列車内の風景はある種の世相を映している。
例えば服装一つをとっても何が流行っているかは分かるんだ。
おそらく私が乗る列車は多くの人は仕事開始が八時なんだろう。つまりは製造業の人が多くラフな格好が多いんだよ。
ノースフェイスなんてブランドはこの列車で初めて認識したんだよね。
ちなみにホワイトカラーの連中は九時開始なのか、少なくともこの車両にはいない。うん、、やはり今日もいないな。


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