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切り裂かれた衣
第5章 星空の下で
 大学の講義を終えた衣美は一度自分のマンションに戻った。まだ匠が講義中の間に身支度は済ませておきたい。

 シャワーを浴びて、メイクを直す。デートだからといって派手めにはせずにナチュラルに。

 特別な夜になるかもしれないがだからといって気合いを入れすぎるのは良くないだろう。全てをさらけ出す夜なのだから、見せるのは本当の自分でなくてはならい。

(まったく、私ったら何を考えているんだろう)

 誰もいないのに照れ臭そうに衣美は笑い、鏡の自分から顔を背けた。

 外に出るだろうから、ブランケットなども用意しつつ車の中で食べられるようにとお菓子なども用意した。

(緊張してきたな……)

 リビングのソファに座り、足をぶらぶらとさせながら今夜のことを思う。きっと人生で最高の夜になるだろう。

(ふふっ……)

 思わず頬が緩み、頭の中でのシミュレーションはどんどんと膨らんでいく。

 そんな自分を落ち着けようと、衣美はテレビをつけた。流行りのスポットなどを芸能人達が紹介したコーナーが終わり、ニュースが流れる。

 政治関連のニュースの後に、昨日発生した強盗事件についてのニュースが流れる。

 一人で昨夜帰宅していた会社員の男性が二人組の若い男に襲われて金品を取られたこと、その数時間後に少し離れた公園にいた男女も暴行を受けてバッグなどを奪われたとのことだ。不幸中の幸いで被害者達は軽傷だったそうだが犯人達は逃亡中とのことだった。

(怖いなぁ……気を付けないと)

 衣美はそう思いながらもニュースの途中でチャンネルを変えた。最近、人気のお笑い芸人が起用されたCMで手を止めて可笑しくて「あはははっ!!」と笑った。


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