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第2章 意外な真実

三雲先生は、左手で私の手首を掴み、右手で私を抱きかかえるようにして私の顔を覗き込んでいた。

『あのさー、生徒は知らないけど、俺の父親ってさ、一昨年この学校に吸収合併された分校の学園長だったの。そんで、俺の奥さんは本校であるこの学校の、理事長の姪なんだよね。ちょっとばかし複雑だけど君頭良いんだから、どういうことかわかるでしょ？』

…頭がついて行かない。そんなこと現実にあるの？それに。
「せ、先生いつも楽しそうに家族の話してたのに、嘘…」

『そりゃあ、"叔父様"のお膝元だからねえ、そういう風に見せるために努力してるよ？子供たちはそれなりに懐いてくれてて可愛いと思ってるけど、向こうの連れ子だよ。』

内緒だけどね、と美しく笑いながら先生は、私をそのまま壁へと追いやった。