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第1章 やり場のない想い

本当に何気ない風を装って答えた。

『今日の授業、ぼーっとしてましたね青井さん。ダメでしょう？』

…え。驚いて反応が遅れた。私の妄想と一言一句違わない。

「え、あ…すみません、でした…。」

先生は何故か、少し笑って
『まあ、いいでしょう。今日の昼休み、放送室へ来なさい。話があります。』
と言った。

私はその時、そういえば先生は放送部の顧問だっけ、としか思わなかった。