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マネージャーは知らなかった、彼の欲望
第2章 マネージャー、俺に触れて
今の私はきっと、火照って、目を伏せて、震えてる。

マネージャーとして最低だってわかってる。けど、それでも。

恒星はもう一歩、近づいた。

「俺ね、凛さんに見られてたとき、嬉しかったんだよ」

「……!」

「ちゃんと、俺のこと“男”だって思ってくれてるって、思った」

その瞬間、恒星の指先が私の唇にそっと触れた。

触れるか触れないか、そんな距離で。

「ダメって言うなら、止める。けど……」

「……っ」

私は、一歩後ろへ引いた。

体が、勝手に逃げていた。

「……ごめん。私、そういうつもりじゃ……」

「うん、わかってるよ。でも、ちゃんと伝えたかった。凛さんのこと、俺、本気だから」

そう言って、恒星は笑った。
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