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マネージャーは知らなかった、彼の欲望
第2章 マネージャー、俺に触れて
「……起きたの? 気分は大丈夫?」

「うん……。凛さんが隣にいたから、すぐにわかった」

彼の指が、私の手のひらをゆっくりなぞる。

「なんでまだいてくれたの?」

「それは……寝てたから。様子を見てただけ」

「そっか。……嬉しい」

恒星が、静かに笑う。その顔は、あの甘えた少年みたいな無邪気な笑み。

だけど次の瞬間、その顔にふっと影が落ちる。

「ねえ……俺、凛さんに抱かれたい」

「……なっ」

一瞬、心臓が止まりそうになった。

「ずっと我慢してた。マネージャーにそんなこと思っちゃいけないって。でも……今日、目が覚めて凛さんがいて、どうしようもなくなった」

恒星の指が、私の手をしっかりと握りしめた。
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