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マネージャーは知らなかった、彼の欲望
第3章 その手の先にある熱
「凛さん、こっち向いて」

囁きと同時に顎をそっと持ち上げられ、視線を絡める。

甘い瞳に包囲されるだけで、身体の奥がきゅっと疼いた。

年下なのに余裕のない息遣い。

なのに動きは驚くほど丁寧で、焦らすように私の輪郭をなぞる。

指先が脇から胸のふくらみに沿って滑り、親指で布越しにそっと撫でるだけ。

触れられた場所より、触れられていない場所の方が熱くなる。

「ね、感じてる?」と耳元で笑われ、恥ずかしさに身を捩った瞬間、手首を軽く押さえられた。

逃げ道を塞がれる──それがどうしようもなく安心だった。

年下のくせに。

そう思うのに、支配されるたび、理性の奥がとろりと溶ける。

恒星が私の手を頭上へ導き、片方の手で指を絡める。

もう片方の手が腹部を撫で上げ、肋骨に沿って滑り、再び胸元へ戻る。

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