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マネージャーは知らなかった、彼の欲望
第3章 その手の先にある熱
「凛さんは“やめて”って言えば、すぐ離すから」

低く甘い保証。けれど私は首を横に振ることもできず、ただ喉の奥で短い声を漏らした。

自分の意思で服従している。

それを思い知らされるほど、心が甘く痺れていく。

服の中へ潜り込んだ手のひらが素肌をすくいあげる。

熱い掌に包まれ、幼いころから秘めていた女としての感覚が、一気に呼び覚まされる。

「……どうして、そんなに上手なの」

やっと絞り出した声は、驚くほど震えていた。

「たぶん、凛さんで練習してるから」

茶化すような言い方なのに、瞳は真剣で、胸が鳴る。

すぐそばで聞こえる早い鼓動。私も負けていないくらい速くなっているのが怖い。
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