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マネージャーは知らなかった、彼の欲望
第1章 覗いてはいけないもの
私が思わず額を押さえると、恒星はくすっと笑った。

「ねぇ、凛さんってさ、女として見られたことある?」

不意に出たその言葉に、私は言葉を失った。

心の奥が、かすかに疼いた。

その言葉の意味を正面から受け止められず、私は思わず鼻で笑ってごまかした。

「……恒星、シャワー浴びてこい。次の現場に汗臭いまま行くつもり?」

「はーい。言葉でごまかすとこ、凛さんらしいね」

何なんだ、この子。

なのに心のどこかが熱くなるのが、もっと厄介だった。
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