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マネージャーは知らなかった、彼の欲望
第1章 覗いてはいけないもの
その日の夜。

私は所属タレントのスケジュールを整理してから、恒星の家に台本を届ける用があった。

「すみません、こんな時間に。渡し忘れて」

「いいよ、どーせ起きてたし。あ、上がる?」

「いや、玄関で大丈夫」

「え、なにそれ寂しい。ちょっと待ってて、今服着るから」

服着るって、今脱いでんのかよ、と突っ込む間もなく、ドアの向こうから足音が遠ざかっていった。

私は深いため息をつきながら台本を抱え直し、少しだけ玄関の扉を開けた。

そのときだった。

リビングの奥、カーテンの隙間越しに見えたのは、裸に近い上半身。

恒星がベッドに仰向けに寝転がり、右手は股間に。

「……っ、凛さん……っ」

私の名前?

息が止まりそうになる。
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