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マネージャーは知らなかった、彼の欲望
第1章 覗いてはいけないもの

「……やめなさい、恒星。子どもみたいなこと言わないで」
振り返らずに言うと、力が少しだけ緩んだ。
「子どもじゃないよ、俺。もう二十歳超えてるし……ちゃんと分かってる」
「……そういう問題じゃないの。私はマネージャーで、あなたはタレント。――仕事なの」
「じゃあ、俺がもっと売れたら? 誰に何を言われても凛さんの隣に立てるくらい、ちゃんとした男になったら……」
「やめて!」
思わず振り返って、強い口調になった。
恒星の目が、大きく見開かれたまま止まる。
私の手が、震えていた。
それに気づいて、ああ、私も怖いんだって理解する。
恒星は、手をそっと離した。
「ごめん……でも、本気なんだ。あのときから、ずっと」
振り返らずに言うと、力が少しだけ緩んだ。
「子どもじゃないよ、俺。もう二十歳超えてるし……ちゃんと分かってる」
「……そういう問題じゃないの。私はマネージャーで、あなたはタレント。――仕事なの」
「じゃあ、俺がもっと売れたら? 誰に何を言われても凛さんの隣に立てるくらい、ちゃんとした男になったら……」
「やめて!」
思わず振り返って、強い口調になった。
恒星の目が、大きく見開かれたまま止まる。
私の手が、震えていた。
それに気づいて、ああ、私も怖いんだって理解する。
恒星は、手をそっと離した。
「ごめん……でも、本気なんだ。あのときから、ずっと」

