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リクエストのラストワルツ
第2章 姉のようなひと

 そのまま押し倒すようにして慎也をベッドに仰向けにさせた冴子は、さっき穿かせたばかりのショーツから顔をのぞかせている彼の先端を人差し指でそっと撫でる。
 すでにすっかり濡れてしまっているそのぬるぬるした感触が冴子の官能を刺激して、もてあそぶようにくるくると指先を動かした。

「ああ… きもちいい… さえこさん…」

 自分の体の下になっている慎也の右手を冴子は自分の花園へと導いた。

「さわって…」

 慎也は片手で冴子の肩を抱きながら冴子に導かれた右手をショーツの中へくぐらせると、うっすらとした茂みの先にある花芯を探した。

「そこよ… そこ…」
「さえこさん…」
「そう… やさしくいじって… そう… ああ… かんじる…」

 曲げられた冴子の右脚の腿が慎也のものの付け根に触れて動き、冴子の股間が大きく開くと彼の指は花芯と花弁の間を自由に行き来して冴子の腰が動く。

「さえこさん…」
「じょうずよ… かんじる… すごくいい…」

 たまらなくなったかのようにして冴子は片脚をショーツから抜くと、おもむろに慎也へ跨った。
 そして慎也のショーツを下ろすと、固く屹立した彼をつかんでゆっくりと自分にあてがった。
 
「んっあああああ… ああ… しんやくん…」

 探るようにしながらゆっくりと、そしてすぐひと息に奥まで挿れることができた冴子は、そのまま突っ伏すように慎也に覆いかぶさった。

「さえこさん… うそみたいです…」
「わたしも… うれしい…」
「さえこさん…」
「ちょっとだけ、じっとしていて… このまま…」
 
 まるで長く離れていた恋人たちのようにして、ひとつにつながっているお互いの体の部分の息遣いの感じながら重なり合っていたふたりだったが、じっとできている時間はそうは長くなかった。
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