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リクエストのラストワルツ
第3章 弟のような彼

ぴちゃぴちゃという淫靡な音が狭い部屋に響く。
それを耳にしながら慎也の昂ぶりも限界に近づく。
「しんやくん… きもちいいの? わたし… もうだめかも…」
「さえこさん… ぼくももう…」
「いきそうなの? しんやくん… いっしょにいって!」
「でちゃいそう…」
「見せて! しんやくん、いくとこみせて… わたし、もうだめ」
冴子は懸命に眼を見開いた。
「さえこさん… いっちゃう…」
「あああ… わたしも、いっちゃう、いっちゃう…」
「いく!」と小さな声を上げて慎也の先端から半透明の液体が吹き飛ぶのを閉じそうになる眼で見つめながら、同時に冴子は絞り出すような声で叫んだ。
「すごい… あああ… ああ、いく、いく、いくっ!!」
何度か高く飛んだ慎也の恋情のしるしが、かすかな音を立てて冴子の白い太腿に落ちた。

