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リクエストのラストワルツ
第3章 弟のような彼

「じゃあ、いつもはひとりでしてるの?」
「え? あ…」

 ますます恥ずかしそうに下を向く慎也に、さっきのお返しとばかりに追い打ちをかけた。

「慎也くんがしてるの見てみたい」

「そんなのできませんよ」と言って、やっと彼は顔を上げた。

「ね、見せて。一緒にしよ」
「えっ!?」
「わたし、おかずになってあげる」

 そう言いながら冴子はルームウェアのロングTシャツをさっさと脱ぐと下着姿になって慎也の太腿をそっと撫でた。

「おかずだなんて… さえこさん… きれい…」
「ほら、もうこんなになってるし」

冴子は少しまじめな顔を見せながら慎也の手を取って彼のものにあてがった。

「したい… さえこさんと…」
「して見せて… わたし見ていたい…」

 真剣そうな冴子の顔を見て慎也は観念したようにビキニの中へ手を入れた。

「脱がないでするの?」
 
 そう言われた彼は下着を少し下ろして自分のものを握りなおすと、ゆっくりとしごき始める。

「そんなふうにするのね…」

 体育座りをしながら観察するように見つめていた冴子は、やがてその脚を開くと自分の股間に手を伸ばして、ショーツの上から指を動かし始めた。
 
 マニキュアをできないのにピンク色の艶のあるきれいな指先がフリルのあるシアショーツの上を這い回っているのを眼の前で見せつけられた慎也は食い入るようにそれを見ながら手の動きが早くなっていく。
 冴子もそんな慎也の様子を見つめながら指をショーツの脇から差し入れて、自分が一番感じる場所をこする。

「きもちいい… きもちいい… わたし…」
「さえこさん… たまんない…」

 てらてらと光るものが溢れ出てくる慎也の先端を見つめているうちに冴子のほうが先に堪えられなくなった。
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