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リクエストのラストワルツ
第6章 海を見ながら

さすがに気候も穏やかになった10月下旬の快適な水曜日の朝、東京駅を定刻に出たバスは、都内の渋滞にも引っかからず順調に東京湾横断道路にさしかかろうとしていた。
週末の混雑を避けたかったので、ふたりはそれぞれ有給休暇を取ったのである。
「新入社員が連休取って何か言われなかった?」
「どこ行くんだ?って聞かれましたけど、特に文句は言われなかったです」
館山駅まで高速バスで2時間、初めての旅行の道中をのんびり過ごそうと、結局冴子の車ではなくバスを選び、ふたりは少し早めに東京駅へ行って最後尾の席を確保した。
平日の車内は空いていて、空になったコーヒーをカップ立てに戻してシートを後ろに倒すと、海底トンネルの暗い世界で視野に入るのはふたりだけの小さな空間だった。
「ふふ…」
闇を流れる光の中で不意にキスをされた冴子が、慎也に微笑みかけた。
「ううん、だめよ…」
膝の間に伸びてきた慎也の手を押さえながら冴子が首を振ってささやく。
「だぁめ…だってば…」
眉を寄せ、微笑みの混じった眼差しで冴子は彼を睨むが、慎也は構わずスカートを手繰り寄せていく。
「あ・と・で… ね… ね…」
慎也の手で太腿の内側をそっと掃かれるようになると冴子の抵抗が小さくなり、徐々に両脚の間の空間が広がっていく。
「だめよ… だめ… あ… だめ… っっあ…」
彼の指先が冴子の温かい中心に届いた。
ざわざわするストッキングの上から爪で小刻みに掻かれるようにされ始めると冴子の手はもうただ慎也の手の上に置かれているだけだった。
週末の混雑を避けたかったので、ふたりはそれぞれ有給休暇を取ったのである。
「新入社員が連休取って何か言われなかった?」
「どこ行くんだ?って聞かれましたけど、特に文句は言われなかったです」
館山駅まで高速バスで2時間、初めての旅行の道中をのんびり過ごそうと、結局冴子の車ではなくバスを選び、ふたりは少し早めに東京駅へ行って最後尾の席を確保した。
平日の車内は空いていて、空になったコーヒーをカップ立てに戻してシートを後ろに倒すと、海底トンネルの暗い世界で視野に入るのはふたりだけの小さな空間だった。
「ふふ…」
闇を流れる光の中で不意にキスをされた冴子が、慎也に微笑みかけた。
「ううん、だめよ…」
膝の間に伸びてきた慎也の手を押さえながら冴子が首を振ってささやく。
「だぁめ…だってば…」
眉を寄せ、微笑みの混じった眼差しで冴子は彼を睨むが、慎也は構わずスカートを手繰り寄せていく。
「あ・と・で… ね… ね…」
慎也の手で太腿の内側をそっと掃かれるようになると冴子の抵抗が小さくなり、徐々に両脚の間の空間が広がっていく。
「だめよ… だめ… あ… だめ… っっあ…」
彼の指先が冴子の温かい中心に届いた。
ざわざわするストッキングの上から爪で小刻みに掻かれるようにされ始めると冴子の手はもうただ慎也の手の上に置かれているだけだった。

