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紅蓮の夜に、君をさらう
第1章 炎の宮殿、出会いの夜
ある日の夜だった。

眠っていると、どこか焦げたような、何かが燃えている匂いがした。

鼻をつく煙に顔をしかめた瞬間――戸が勢いよく開く。

「香蘭様! お逃げくださいっ!」

「な、何事⁉」

慌てて身を起こし、私は羽織を掴んで肩にかける。

「盗賊です!」

盗賊――?
そんな馬鹿な、宮殿に盗賊だなんて。

けれど、侍女の顔は青ざめ、言葉に一切の誇張はなかった。

私は戸口へと駆け出す。

だが、目に飛び込んできたのは、真っ赤な火の壁だった。

「えっ……火が……!」

周囲一面が、炎に包まれていた。

燃える梁、崩れ落ちる柱。悲鳴と怒号。逃げ道なんて、どこにもない。

「どうすれば……どうすればいいの⁉」

戸口に立ち尽くす私を、熱風が容赦なくあぶる。
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