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智恵の輪
第1章 誘い
互いにお酒を一口飲み、グラスをカウンターに置いた。

舞さんが2人の元を離れ、男性客の対応に向かっていた。私は舞さんの後姿を目で追い、智恵さんの方に視線を戻した。

「私も嫌じゃないですよ…」と伝えた。

彼女は一瞬表情が固まっていた。だがすぐに頬が緩み、目を細め、満面の笑みに変わった。感情が高ぶり、鎖骨を手で覆うような仕草をしていた。

智恵さんの掠れるような声がした。

「心が折れそうな時…和真さんと他愛もない話を…電話でしているのが楽しかった…」

私はそれに応えるように、「智恵さんが在宅勤務の時に、ほとんど仕事の話をしてない時のこと…?」と笑いを交えながら言った。

彼女は「ふっ…」と笑い、「そう…」と笑いながら答えていた。
「だから…本当は大分に行きたくない…」
私は胸が苦しくなっていた。

『行きたくない…でも行かないといけない…』という彼女の心の声と、虚ろな目で訴えかけてくる彼女の気持ちを感じ取ってしまった。
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