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第2章 阿吽（あうん）の呼吸

その動きは足先だけに留まらず、すねや膝、太ももを愛撫のように擦り合わせていた。二人の脚が絡み合い、互いの熱い舌が口の中でも絡まり合っていた。それはまるで２人で新しい空気を作るようだった。温かい吐息が彼女の「ハッ…ァァ…」という吐息で漏れていきそうなところを、私が彼女の口を塞ぐように唇を重ね合わせる。「ふぅ…ふぅ…」と彼女の息が鼻から聞こえ、口の中で再び熱い空気を作り出していく。２人の抱きしめ合う力が強くなっていった。

智恵さんの体が溶けて柔らかくなっていくようだった。２人で作り出した空気に流れるように、途切れずにスムーズな動きだった。気が付けば彼女は仰向けになって、私を見つめ、両手が私の首に回っていた。それは彼女が送ってくれるサインのようだった。

彼女に促されるまま、私は首にキスをしていた。