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智恵の輪
第2章 虜
私は彼女の意図を読み取り、そっと彼女の左肩を開けさせ、左腕を包む生地をゆっくりと引き抜いていた。黒いキャミソールが彼女の大切な個所を覆い、黒い紐がかかる肩や、ネックレスによって強調された鎖骨、彼女の細い腕が露になり、私の体に彼女の胸が触れるのを目で追い、触れた柔らかさを体が感じ取っていた。

「和真さん…」と私を呼ぶ彼女の声に、目を合わせる。

「前から思っていたけど…すごく波長が合う人だなって…」
智恵さんは熱い吐息を私の唇に当てながら、そのままキスをしてきた。
私も彼女の前に進もうとする力をしっかりと受け止め、舌を忍び込ませた。
「ァッ…」と彼女の返事が返ってくる。

彼女の両手が私のベルトに伸びていた。智恵さんの頬が緩み、ふっと微笑んでいた。

「分かっていたけど…これ以上…窮屈な思いをさせるのは…申し訳ないから…」
そっと私の唇にキスをしながら、キスの幸せな音に交じり、ベルトが外される金属音が暗闇によく響いていた。
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