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智恵の輪
第3章 潜在意識
彼女は「はっ…」と息を吐き、口を開け、そのまま閉じられずにいた。体を大きくよじり悶えていた。

「ふぅ…んんっ…」と彼女は大きく息を吐き出し、一気に全身の力が抜け、私の方に体を預けて私の首に手を回していく。

彼女の肉体に飲み込まれていった欲望は、彼女の迷いを断ち切るほど、芯が強かった。

彼女は「ふぅ…ふぅ…」と呼吸を整えようとして、互いの肉体が繋がった箇所に視線を落としていた。私も視線を落としていた。彼女の綺麗な両脚が私の左右に広がっていた。そしてうっとりとした目で私を見つめた。

「き…きつい…」

彼女の何とか絞る出す声を聞いて、
私は「大丈夫…?」と声を掛けた。

私は彼女の腰にそっと手を回した。

彼女は「大丈夫…」と小さな声で答えていた。ショットカットの乱れた髪が額に付いていた。
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