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智恵の輪
第3章 潜在意識
すぐに彼女の顏が近付き、互いの唇を触れ合った。彼女の「はぁっ…はぁっ…」という熱い吐息が私の顏に当たり、徐々に激しく、互いの舌を何のためらいもなく絡ませ、再び互いの唇にふたりの繋がりを祝うような、クチュと音を立ててキスを続けていた。

私は彼女の腰をそっと引き寄せた。なぜなら彼女は腰が引けている気がしていたからだ。何か遠慮している感じだった。

彼女の「ンンンッ…」という高い声がバー内を駆け抜けていったようだった。彼女は大きく背を反らせたせいで、手の力も抜け、体を私の方にすべて預けていた。

最初は意見が合わず、お互い衝突してばかりだった。互いの求めることを話しあい、意見のすり合わせをして、協力をして、行動を起こすことで前に進み、問題点を改善してきた。次第に2人の間には信頼が生まれ、やりたいことに共感できるようになった。

そして今夜二人はまた一つ行動することで意気投合し、新しい試みがぴったり合致した。

2人が深く繋がったことで、ソファーの背もたれの方に重心が後方に動いた。私は背もたれに寄り掛かり、彼女は私に全身を預ける姿勢でうまく調和が取れていた。

私の誘導で彼女の腰をそっと前後させ、互いの足並みが揃っていく。

「ァン…クゥ…ンッ…」と彼女の高音の鳴き声が聞こえ、目の前の胸の膨らみがプルプルと揺れていた。そして彼女は体を前に倒すような姿勢になり、手のやり場に困っているようだった。
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