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百合の華は永遠に
第4章 私と彼の8日間~新たな敵~
そして旅行から帰った日ー
「大起きゅう~~ん、ただいまあ~~」
「アーウッ!!」
「にゃ~かわゆい…」
ニコニコする大起くんを抱き上げて、ニヤニヤしているとマサキ君が隣で覗き込んできた。
「ふふっ、お兄ちゃんも帰ってきたよ~~?」
私が言うと、マサキ君が照れくさそうに大起くんの頬に手を伸ばした。
…けど。
「ダウっ!!」
バシンッとその手を払いのける大起くん。
「え!?」
一気に不機嫌になるとマサキ君はそっぽを向いてしまった。
「だ、大起くん?」
私が言うと、にこっと笑って手を伸ばしてくる。
「もしかして…マサキ君…」
「ふんっ。僕は嫌われてるんだ。」