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第5章 元ヤンだって、初体験

ミナトがテレビからコンセントを抜いて、ゲーム機を袋に詰める。
そして私のトランクにしまった。

その姿をゴロゴロ転がりながら見ていると、ミナトが振り返って笑った。

相変わらずその笑顔は反則だ。
恥ずかしくなって枕に頭を押し付けると、そばにミナトがしゃがみこんだのがわかった。

顔を上げると、優しく頭を撫でられる。

「…な、なんだよ。」

やっぱりまだまだ素直に甘えられない自分がもどかしい。