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百合の華は永遠に
第5章 元ヤンだって、初体験
「別に。何となく撫でてみた。」
「ふん。」
また枕に顔を戻すと、ミナトはクスッと笑ってグチャグチャの掛け布団を引っ張った。
「里、上にのってる。」
ごろりと転がり自分の布団に行くと、ミナトが布団を掛けてくれた。
そして立ちあがって洗面所へ向かって行った。
今日はミナトと梓、そして松田と旅行に着ている。
松田が商店街で当てたというチケットは、四人まで可能で、私たちを誘ってくれたのだ。
しかしそれが原因で、松田と梓が喧嘩。
そして男女別の部屋割りになったのだが、
いきなり松田に私が追い返されてしまい今に至る。
つまり私とミナトが同じ部屋だ。